
私「昨日、友だちと居酒屋に行ったんだけど、『鶏のタタキ』ってメニューがあってちょっと気になったの。見た目はおいしそうだったけど、あれって食べて大丈夫なの?」
夫「おいしそうに見えるけど、鶏の生食や加熱不十分なメニューには注意が必要なんだよ。特にカンピロバクターっていう細菌が問題になることが多いんだ。」
カンピロバクターってどんな菌?
夫「この前の記事『鶏レアチャーシューで食中毒?加熱不十分な具材に注意!』でも出てきた菌だね。カンピロバクターは、食中毒の原因菌の中でも特に多くて、少量でも感染するのが特徴。鶏肉にはこの菌が高確率で存在しているんだ。」
私「えっ、そうなの? メニューにある写真、見た目はキレイだったのに…。」
夫「そう、『新鮮だから安全』というのは間違いなんだ。新鮮=菌が生きている状態だから、実はリスクが高い。逆に、しっかり加熱した方が菌は死滅するから安全なんだよ。」
生食文化がある地域でも油断は禁物
私「でも、鹿児島や宮崎では鳥刺しって文化があるよね? あれは大丈夫なの?」
夫「確かに、鹿児島や宮崎では県独自の基準を設けて、生食用鶏肉の取り扱いを厳しく管理してるよ。」
私「じゃあ、その地域のお店なら大丈夫?」
夫「実はそうでもないんだ。これらのルールは法律じゃなくてあくまでガイドライン。お店によって安全性はバラバラだから、過信は禁物だね。」
居酒屋で気をつけたいポイント
私「じゃあ、もし居酒屋で『鶏刺しあります』って書いてあったら、どうすればいいの?」
夫「たとえば『専用器具を使っていますか?』とか『どこで加工されたお肉ですか?』って確認してみるのも一つの方法だね。あと、免疫力が弱い子どもや高齢者は絶対に控えた方がいい。自分だけじゃなくて、家族や友人とシェアするときにも気をつけて。」
私「なるほど…。たしかに何となく安心して頼んでたけど、ちゃんと確認しないと怖いね。」
家庭での安全な鶏肉調理のコツ

夫「家庭では、中心部が75℃以上になるまでしっかり加熱することが大切。焼き鳥や唐揚げなどでも、外側だけ焼けていても中がピンクだとアウト。特に厚みがあるものは、火が通りにくいから注意して。」
私「たしかに、焼いたあと中を切ってピンクだったことある…。」
夫「そんなときは電子レンジで追加加熱するのもアリ。あと、生肉を触ったあとの手や包丁・まな板は、他の食材に触れる前に必ず洗って、できればアルコールや熱湯消毒をするといいよ。」
まとめ:鶏肉はしっかり加熱で安心!
私「今日は本当に勉強になった!鶏肉はちゃんと火を通せば安心だし、見た目にだまされないように気をつけるよ。」
夫「うん、居酒屋でも家庭でも、リスクを知ったうえで安全な選択をすることが大切だね。鶏肉はおいしいからこそ、安全に楽しもう!」
- 鶏の生食はカンピロバクター感染のリスクあり
- 「新鮮だから安全」は誤解、むしろ危険
- 75℃以上で中心部までしっかり加熱が基本
- 二次汚染にも注意して調理・片付けを