私「この前スーパーでアイス買ったんだけど、ふとパッケージ見たら“アイスミルク”って書いてあったの。アイスクリームじゃないの?」
夫「おっ、それはいいところに気づいたね。実は日本では“アイス”ってひとくくりにされてるけど、法律で4つに分類されてるんだよ。」
アイスの分類は法律で決まっている

夫「アイスは乳固形分と乳脂肪分の量によって、『アイスクリーム』『アイスミルク』『ラクトアイス』『氷菓』の4種類に分けられるんだ。」
- アイスクリーム:乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上。濃厚でクリーミー。
- アイスミルク:乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上。軽めのコク。
- ラクトアイス:乳固形分3%以上。植物油脂を使ってることが多い。
- 氷菓:乳固形分3%未満。シャーベットやアイスキャンディーに多い。
私「へえ、そんな違いがあったんだ!それなら“アイスクリーム”が一番リッチな感じがするね。」
夫「そうだね。ちなみにこの分類は『乳及び乳製品の成分規格等に関する命令』っていう法律で決まってるんだよ。」
製造基準や衛生管理も厳しく決まっている
夫「アイスクリーム類は製造時に高温殺菌(たとえば68℃で30分)を行って、細菌の基準も細かく定められている。たとえば、アイスクリームは細菌数10万/g以下で、大腸菌群は陰性じゃないといけないんだ。」
私「細かいルールがあるんだね。冷たいから安全って思いがちだけど、やっぱりしっかり衛生管理されてるんだね。」
表示のチェックポイントを知ろう

夫「アイスを選ぶときにチェックしてほしいのは、まず“種類別”の名称。『アイスクリーム』『アイスミルク』とかね。これは14ポイント以上の文字で必ず表示されてるよ。」
私「パッケージにちゃんと書いてあるんだね。ほかには?」
夫「乳固形分や乳脂肪分、原材料名、内容量、保存方法、添加物、栄養成分も表示されてる。アレルギーがある人や、食品添加物が気になる人はここをチェックするといいよ。」
私「そういえば、『ミルク仕立て』とか書いてあるのは全部ミルクたっぷりってわけじゃないの?」
夫「そこは要注意。たとえば“ラクトアイス”なのに『ミルク』や『MILK』って書くのは禁止されてるんだ。表示ルール違反になるからね。」
賞味期限がない理由は?
夫「アイスには基本的に賞味期限が表示されていないことが多いよね。これは冷凍保存していれば品質がほとんど劣化しないからなんだ。」
私「でも、開け閉めしたりして風味が落ちることはあるよね?」
夫「そうそう。だから、早めに食べ切るのがオススメ。特に冷凍庫の開閉が多い家庭では、風味の変化にも注意してね。」
まとめ:表示を見て、自分に合ったアイスを選ぼう

私「今まで何気なく選んでたけど、表示を見るだけでこんなに違いがあるんだね。」
夫「そうだね。たとえば、濃厚な味を求めるなら“アイスクリーム”、さっぱり食べたいときは“氷菓”。表示を見れば、自分好みのアイスが選べるようになるよ。」
私「これからは種類別や乳成分表示もしっかり見て、おいしくて安全なアイスを選ぼうっと!」
夫「うん、表示は消費者への大事な情報源だから、ぜひ活用してね。」