そもそもアレルギー表示って何?

私「ねえ、スーパーで“乳成分を含む”って書いてある商品を見かけたんだけど、これって具体的にどういう意味なの?」
夫「それは“アレルギー表示”っていって、食品に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を表示して、アレルギーを持っている人が誤って食べないようにするための制度なんだよ。」
私「ふーん。でも、全部のアレルギーが表示されてるわけじゃないの?」
夫「実は、表示にはルールがあって、『表示が義務付けられているもの』と『表示が推奨されているもの』の2種類があるんだ。」
表示が義務の食品と推奨の食品とは?

夫「まず、表示義務があるのは“特定原材料”と呼ばれる8品目で、これらは使われていたら必ず表示しなければいけないよ。」
私「8品目って、何があるの?」
夫「卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生(ピーナッツ)、そして2025年4月から“くるみ”が加わる予定だよ。これらは重篤なアレルギー症状が出ることが多いから、特に注意されてるんだ。」
私「なるほど〜、確かにお弁当とかでも“落花生を含む”とか書いてあるの見るね。でも“くるみ”が義務になるのは最近知ったよ。」
夫「くるみは今までは“推奨表示”だったんだけど、発症件数や重症度が高くなってきたから義務化されたんだ。ちなみに、他にも『特定原材料に準ずるもの』っていう20品目があるんだけど、これらは任意表示なんだよ。」
私「その20品目って、どんなものがあるの?」
夫「アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイ、牛肉、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、もも、りんご、バナナ、ゼラチン、ごま、やまいも、まつたけ、などがあるよ。」
どんなふうに表示される?どこに注意する?

私「表示って具体的にはどうやって書かれてるの?」
夫「たとえば、原材料名の後ろに『(乳成分を含む)』とか『(小麦を含む)』みたいに書かれているよ。また、“この製品は◯◯を含む製品と同じ工場で製造しています”みたいな任意の注意喚起表示もある。」
私「でも、外食やお惣菜ってパッケージに表示がないけど、どうすればいいの?」
夫「アレルギー表示の制度は“包装された加工食品や添加物”にだけ適用されるから、外食や対面販売の弁当・惣菜には表示義務がないんだ。だから、お店の人に直接確認することが大切だよ。」
私「そっか…。あと、“ピーナッツ”と“落花生”みたいに違う名前で書かれてることもあるよね?」
夫「そう、それも注意点の一つ。ピーナッツ=落花生、たまご=卵など、別名やまとめて表記される場合もある。慣れていないと気づきにくいから、注意が必要なんだよ。」
【まとめ】アレルギー表示の基本を押さえよう

- アレルギー表示は「特定原材料(8品目)」が表示義務対象
- 2025年4月から「くるみ」が義務化
- 20品目は「特定原材料に準ずるもの」として任意表示
- 表示は原材料の後ろに「○○を含む」などで記載される
- 外食や惣菜には表示義務がないため、店頭での確認が重要
- 別名や間接表記にも注意して表示を見る習慣を
私「知らないうちに大切な表示を見逃してたかも…。これからはもっとちゃんと見ようっと。」
夫「ほんの少量でも重い症状が出る人もいるから、日常的に表示をチェックすることが、安全な食生活につながるんだよ。」
次回【第2部】では、「見落としやすいアレルギー表示の例」や「家庭でできるアレルギー対策」について、さらに詳しくお話しします!