鶏レアチャーシューで食中毒?加熱不十分な具材に注意!

鶏レアチャーシューラーメンイメージ画像 外食・テイクアウトの安全

私「ねぇ、この前ニュースで“ラーメンで食中毒”って聞いたよ。ラーメンって本当に安全なのかな?」

夫「うん、それっておそらく神戸市の事例だね。2025年5月末から6月にかけて、ラーメン店で鶏レアチャーシューを食べたお客さんがカンピロバクター食中毒を起こしたんだ。」

私「えっ、ラーメンでそんなことが?チャーシューって普通、煮豚や焼豚のイメージだったけど…鶏肉って生で出すものなの?」

夫「本来、鶏肉はしっかり加熱しないと危険なんだ。特にカンピロバクターという菌は鶏の腸内に常在しているから、生や半生で食べると感染リスクが高いんだよ。」

なぜカンピロバクターが危険なの?

腹痛で苦しむ女性

私「そのカンピロバクターって、どんな症状が出るの?」

夫「主な症状は下痢、発熱、腹痛、吐き気、頭痛などだよ。潜伏期間は1〜7日と長めで、発症するまでにタイムラグがあるから、原因に気づきにくいのも特徴なんだ。」

私「じゃあ、外食して数日後にお腹を壊しても、まさかラーメンが原因だなんて思わないかも…」

夫「そうなんだよね。ネットでニュース記事を見ていたら、20代女性が『見た目がかなり生だった』と話していたり、30代男性は『1日10回以上トイレに行った』という証言があるんだ。菌の存在は肉の見た目じゃ判断できないから、加熱が不十分な場合は本当に危険なんだ。」

どうして“レア”を出すの?店側の意図と落とし穴

鶏レアチャーシューラーメンイメージ画像

私「でも、どうしてそんな危ないものを出すんだろう。ラーメンの上に“レアチャーシュー”って映えるから?」

夫「そう、今は“映えるメニュー”がSNSで人気になる傾向があるから、見た目を優先してレア提供をするお店もある。でも、“見た目”と“安全性”は両立しないことがあるんだ。」

私「なるほど…。でも、加熱してるように見えても、中まで火が通ってるかは見た目じゃわからないよね?」

夫「その通り。だからこそ厚労省も『鶏肉は中心部を75℃で1分以上加熱』というガイドラインを出しているんだ。低温調理って流行ってるけど、温度管理が難しいから、店側がしっかり理解していないと事故につながる。」

家庭でもできる対策と、外食時の意識

中心温度計で鶏肉を温度測定している画像

私「じゃあ、私たちが外食で気をつけることってあるの?」

夫「まず、鶏肉に限らず“生っぽい肉”が出てきたら、遠慮せずお店に伝えるのが大事。それから、子どもや高齢者には生肉・半生肉は避けた方がいい。家庭でも鶏肉は中心部までしっかり火を通してね。」

私「たしかに、SNSで“低温調理”ってカッコよく見えても、命がかかったら意味ないもんね。」

夫「うん。飲食店も安全第一で提供してほしいし、私たち消費者も“知識を持って選ぶ”ことが大事なんだよ。」

まとめ:レア=おしゃれではなく、リスクも

私「今日の話で、“映え”よりも“安全”が大切だってよくわかったよ。今度からレアチャーシューが出てきたら、ちょっと気にしてみる。」

夫「それが大事。外食でも家庭でも、知識があることで“食べる楽しさ”と“安全”の両方が守れるからね。」

【事例の概要】

2025年6月、神戸市のラーメン店で鶏レアチャーシューによるカンピロバクター食中毒が発生。複数の来店者が下痢・発熱・腹痛などを訴え、保健所は営業停止処分を実施。原因は加熱不十分な鶏レアチャーシューを含む食事と断定されました。

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