“なんとなく”の冷蔵庫収納、していませんか?
私:「ねえ、うちの冷蔵庫ってちょっとごちゃごちゃしてない?」
夫:「ああ、最近スーパーで買ってきたお惣菜とか、空いてるところに詰め込んでる感じだよね。」
私:「なんとなく入れてるけど、これって食中毒の原因になったりしない?」
夫:「実はなるんだよ。冷蔵庫の使い方次第で、菌が増えやすくなったり、食材が傷んだりすることもあるんだ。」
私:「やっぱり!例えばどんなことが危ないの?」
夫:「例えばね、賞味期限が切れていたのに気づかずそのままになっていたり、肉や魚から出た汁が他の食品に付着してしまったり、冷蔵庫にものを詰め込みすぎて冷えが甘くなってしまったりすることがあるよ。」
私:「うち、ちょっと心当たりあるかも…。じゃあ、正しい収納方法を知っておいた方がいいね。」
夫:「そうだね。今回は“冷蔵庫あるある”を防いで、食中毒リスクを減らす収納のコツを紹介するよ。」
冷蔵庫のNG収納例|知らないとリスクになる行動

- 食材をぎゅうぎゅうに詰めている
→ 冷気がうまく循環せず、全体がしっかり冷えません。 - 賞味期限が切れた食品が奥で眠っている
→ 食べてしまうと、食中毒のリスクに。 - 肉や魚を上段に置いている
→ 汁が垂れて、下の食品に菌がつく恐れがあります。
冷蔵庫の正しい収納場所|段ごとの役割と活用方法
【上段】保存性のある食品や開封前のものをストック

冷蔵庫の上段は、構造的に温度がやや不安定になりやすく、扉の開閉による影響も受けやすい場所です。
そのため我が家では、日持ちのする調味料や、開封前のペットボトル飲料・缶ジュースなど、すぐには使わない“ストック系の食品”の置き場として活用しています。
重ねて置くと中身が見えにくくなるので、なるべくスッキリ見えるように整理し、取り出しやすくするのがポイント。
こうした配置にしてからは、「うっかり期限切れ」も減りました。
【中段】すぐ使う食品・開封済みの食材を集める場所に

中段は出し入れがしやすく、家族も一番よく目にする場所。
我が家ではすでに開封した食品や、賞味期限の短いもの、よく使う食材をこの段にまとめています。
たとえば、夕食用のおかずや翌朝の朝食材、冷やしておきたいデザートなどがここに集まります。
ガラスや透明の保存容器を使えば、食材の状態が一目でわかり、ダブり買いも防げて一石二鳥です。
【下段】温度が安定しやすい場所に傷みやすいものを

冷蔵庫の構造上、下段は冷気がたまりやすく、他の段よりも冷えやすい傾向があります。
我が家ではここを要冷蔵の食品や、変質を避けたい食材の置き場としています。
また、小さい子どもでも手が届く高さなので、子ども用の食べきりおやつなどもここに置いておくと便利。
ドリップの心配がある食品は、別容器に入れるか、下にペーパーを敷いておくと衛生的です。
チルド室の正しい使い方と、ない場合の工夫
冷蔵庫にチルド室があるご家庭では、温度がより低く安定しているこの場所に、生の肉・魚・加工品などを置くと鮮度が保ちやすくなります。
一方、チルド室がない場合でも、冷蔵室の下段奥の位置は比較的冷たい空間になりやすいため、
密閉した保存容器や袋で包んだ状態で食材を置くと代用可能です。
生鮮食品はとくに、他の食材と直接触れないよう注意しましょう。
冷蔵庫整理のコツとおすすめアイテムでラクに管理
冷蔵庫内を整理整頓する5つのポイント
① 食品の“定位置”を決めておくと、使い忘れが減る
② 容器は中身が見えるものを選ぶと管理しやすい
③ 食品の種類ごとに棚を分けると、どこに何があるか一目でわかる
④ ラベルで日付を記録することで、在庫チェックがしやすくなる
⑤ 買い物前に冷蔵庫の中をざっとチェックする習慣をつける
あると便利!おすすめ整理グッズ一覧
- 仕切りやすい収納トレー
- 中身や期限が書けるペン、シールラベル
- 除菌用のアルコールシート
- 密閉できる食品保存容器
まとめ|冷蔵庫の収納を見直して、安心・ムダなし生活へ
冷蔵庫は単に冷やすだけの場所ではなく、収納方法ひとつで食材の管理がラクになり、食中毒の予防や食品ロスの削減にもつながります。
- 食材の種類や使うタイミングに応じて置き場所を決める
- 詰め込みすぎず、冷気が流れるスペースを確保
- ラベル・トレーで「見える」状態を保つ
この春、スーパーで購入した食品や作り置きを美味しく安全に楽しむためにも、冷蔵庫の使い方をもう一度見直してみませんか?