ノロウイルスから家族を守るために
前回の記事では、ノロウイルスの特徴や感染経路、実際にあった事例を紹介しました。今回は、家庭でできる具体的な対策 を紹介します。
「家族がノロウイルスにかかったら?」 「どうやって予防すればいい?」
いざという時に慌てないよう、正しい対策を知っておきましょう。
1. 家庭でできる基本の対策
① 手洗いをしっかりする

夫(食品衛生の専門家)によると、ノロウイルスはアルコールではなく、石けんと水で洗い流すのが一番効果的 とのこと。
・ 石けんを使い、指の間や爪の間までしっかりこすって洗う
・ トイレの後、食事前、調理前後は必ず手を洗う
・ 帰宅後は手を洗う習慣をつける
子どもは手洗いが雑になりがちなので、「バイキンを落とそう!」と声をかけながら、楽しく習慣づけるのがコツ です。
② 食品と調理器具の衛生管理


・ 食材は中心までしっかり火を通す(生焼けを避ける)
・ まな板や包丁は使ったらすぐに洗い、洗剤でしっかり洗う
・ スポンジやふきんは定期的に熱湯をかけたり、漂白剤で除菌する
③ タオルの管理に気をつける
タオルの共用は感染が広がる原因に。家族が体調を崩したときは、タオルを分けるかこまめに洗濯する ようにしましょう。
・ 食事前の手拭きは、できるだけ個別のタオルを使う
・ 家族が体調を崩したら、タオルは毎日洗濯する
2. 家族がノロウイルスにかかったとき
先日、知人のお子さんが突然のおう吐。その数時間後に家族全員が次々と体調を崩しました。病院で「ノロウイルスの可能性が高い」と診断されたそうです。
「子どもが突然吐いた!どうすればいい?」
そんなとき、正しく対応することで感染を防げます。
① おう吐物や排泄物の処理

ノロウイルスは、おう吐物や便に多く含まれ、処理方法を間違うと家族にうつる可能性がある ことに。
・ 使い捨て手袋とマスクをつけて処理
・ ペーパータオルで拭き取り、ビニール袋に入れてしっかりしばる
・ 床やトイレ周辺は、市販の漂白剤をラベルの指示に従って薄めたもので消毒する
② 家族に広げないためにできること
・ トイレの蓋を閉めてから流す(ウイルスが飛び散らないように)
・ 感染した人の食器や衣類は、他のものと分けて洗う
・ 小さな子どもが触るおもちゃや家具は、薄めた漂白剤でこまめに消毒する
3. ノロウイルスを防ぐために
「ノロウイルスは冬だけ」と思われがちですが、実は1年中発生 しています。日頃からの予防が大切です。
基本のポイント


- 手洗いをしっかりする(指の間までこすって洗う)
- 食品はしっかり加熱し、調理器具を清潔に保つ
- 感染した人のおう吐物はすぐに処理し、家族にうつらない工夫をする
- 普段から子どもが触れる場所を中心に消毒を意識する(おもちゃ、ドアノブ、スイッチなど)
夫に「ノロウイルス対策で一番大事なことは?」と聞いたところ、
「やっぱり手洗い!しっかり洗えば家族への感染を防げるよ」
とのこと。やはり基本の手洗いが一番の予防策ですね。
毎日のちょっとした工夫で、大切な家族を守りましょう!