私「今朝、おにぎりを作って子どもに持たせたんだけど…急に不安になって。手で握るのって衛生的に大丈夫なのかな?」
夫「うん、おにぎりって家庭でも人気だけど、実は食中毒の原因になることもあるんだよ。その一つが“黄色ブドウ球菌”なんだ。」
私「えっ!あの、よく聞く“ブドウ球菌”って、手からうつるやつ??」

黄色ブドウ球菌とは?
夫「そうそう。黄色ブドウ球菌は、人の皮膚や鼻、のどなどに常在している細菌で、特に“手指”に多く存在しているんだ。健康な人でも普通に持っているんだよ。」
私「ってことは…手を洗っても完全には取れないってこと?」
夫「正確には、手洗いである程度減らせるけど、完全にはなくならない。さらにこの菌が食品中で増えると、強力な“毒素”を出して、その毒素が原因で食中毒が起きるんだ。」
私「菌じゃなくて、毒素が原因なんだ…。怖いね!」

どんな症状が出るの?どれくらいで発症するの?
夫「黄色ブドウ球菌による食中毒の特徴は、発症がとても早いこと。食べてから1〜6時間くらいで、急に吐き気やおう吐、腹痛、下痢などが出るんだ。特に“吐き気・嘔吐”がメインだね。」
私「そんなにすぐ出るんだ…!しかも、子どもに持たせるおにぎりって常温だし、心配になってきた…」
夫「しかもこの“毒素”は、加熱しても壊れないんだよ。だから『焼きおにぎりにすれば大丈夫!』ってわけにもいかないのが厄介なんだ。」
黄色ブドウ球菌が“おにぎり”で増える理由
私「でも、なんでおにぎりが特に危ないの?」
夫「まずは“手で握る”こと。黄色ブドウ球菌は手指にいるから、素手で握ったときに食品にうつりやすい。しかも、炊きたての温かいご飯って、菌にとってはちょうどいい温度なんだ。そこから時間が経って常温で置かれると、菌が増殖して毒素を出すリスクが高くなるんだよ。」
私「うわぁ…まさにうちでやってるやつだ…!じゃあ、どうすればいいの?」
家庭でできる5つの予防ポイント
夫「じゃあ、おにぎりで黄色ブドウ球菌のリスクを減らすための対策を5つ紹介するね。」
- 手指はよく洗い、可能なら使い捨て手袋を使う
→ 手洗いだけでは限界があるので、手袋がベスト - おにぎりはよく冷ましたご飯で握る
→ 炊きたてご飯は菌が増えやすい温度 - ラップを使って握ると、手の菌がつかない
→ 手袋がなければラップで代用を - おにぎりを常温で長時間放置しない
→ 朝作ってお昼まで常温は危険。保冷剤+保冷バッグを - おにぎりの中に入れる具材も要注意
→ 傷みやすい生ものや半熟卵などは避ける
私「簡単にできることばっかりだね!今日から実践できそう!」
夫「うん、ほんの少し気をつけるだけで、食中毒のリスクはぐんと下がるよ。」

「おにぎりは安全・安心」のために
私「子どものために作ったおにぎりが、まさか食中毒の原因になるなんて思いもしなかったよ…」
夫「そうだね。家庭で作る料理だからこそ、“衛生意識”が大事なんだよ。特におにぎりのような“手で触れる+常温放置”が起きやすい食品は要注意。」
私「明日からは、手袋と保冷剤、ラップ活用で乗り切ろう!」
夫「うん、家族を守る“おにぎり改革”だね!」